
「ショートステイ、何を持っていけばいいの?」「忘れ物がないか心配…」
初めてショートステイを利用するご本人様も、送り出すご家族様も、荷造りには何かと不安がつきものですよね。
ショートステイは、介護サービスを受けている方が一時的に施設に宿泊し、介護サービスを受けられる便利な制度です。介護者の休息(レスパイトケア)や、ご本人の社会的な交流の場として、多くの方が利用されています。有料老人ホームによっては、介護保険を利用せずに、自費で宿泊できる施設もございます。
しかし、いざ利用するとなると、数日間の滞在に必要なものを揃えるのは意外と大変です。
そこで今回は、ショートステイの荷造りをスムーズに進めるためのポイントと、便利な持ち物チェックリストをまとめました。この記事を読めば、安心して準備を進められます。ぜひ最後までご覧ください。
荷造りを始める前に知っておきたい3つのポイント
やみくもに準備を始めると、かえって時間がかかったり、不要なものまで詰めてしまったりすることも。まずは以下の3つのポイントを押さえましょう。
1. 施設からの案内を必ず確認する
最も大切なのが、利用する施設からの案内を確認することです。施設によっては、タオルやシャンプー、寝間着などが用意されている場合があります。また、持ち込みが禁止されているもの(刃物や火気類など)があるかもしれません。事前に施設指定の持ち物リストを確認し、不明な点は電話などで問い合わせておくと安心です。
2. 衣類や持ち物には名前を書く
施設では他の利用者様の持ち物と区別するため、衣類や私物には必ず名前を書きましょう。特に靴下や下着など、似たようなデザインのものは間違いやすいため、全ての持ち物に記名するのが基本です。油性ペンで書くだけでなく、剥がれにくい名前シールなどを活用するのもおすすめです。
3. 「いつも通り」が安心につながる
環境が変わると、不安を感じやすくなる方もいらっしゃいます。普段から使い慣れている歯ブラシ、コップ、ひざ掛け、好きな本などがあると、ご本人の安心につながります。、少しでもリラックスして過ごせるよう、お気に入りの品をいくつか加えるのも良いでしょう。
【無料テンプレート】ショートステイ持ち物チェックリスト
ここでは、一般的なショートステイで必要になる持ち物をリストアップしました。施設からの指定リストと合わせて、準備の参考にしてください。
▼チェックリストのダウンロードはこちら
□ 手続き・貴重品類
施設への提出や、万が一の際に必要となる大切な書類です。まとめてクリアファイルなどに入れておくと管理しやすくなります。
- [ ] 各種保険証(介護保険被保険者証、後期高齢者医療被保険者証など)
- [ ] 各種認定証(負担割合証、負担限度額認定証など)
- [ ] 診察券、お薬手帳
- [ ] 身体障害者手帳など(お持ちの方)
- [ ] 小銭少々(売店や移動販売がある施設)
- [ ] 緊急連絡先をまとめたメモ
□ 医療・補助具
毎日使うお薬や、生活に欠かせない補助具は、滞在日数分よりも少し多めに用意すると安心です。
- [ ] 常備薬、頓服薬(1回分ずつに分けておくと親切です)
- [ ] 塗り薬、目薬、湿布など
- [ ] 杖、歩行器
- [ ] 補聴器(予備の電池も)
- [ ] メガネ、入れ歯(ケース、洗浄剤も忘れずに)
□ 衣類
滞在日数に合わせて用意します。汚してしまった時のために、+1あると安心です。着脱しやすい前開きの服や、ウエストがゴムのズボンが便利です。
- [ ] 上着、ズボン(1〜2組)
- [ ] 下着、靴下(1〜2組)
- [ ] パジャマ(1~2組)
- [ ] 上に羽織るもの(カーディガンなど)
- [ ] 室内履き(かかとがあり滑りにくいもの)
□ 洗面・入浴用品
施設で用意されている場合も多いですが、肌が弱い方などは使い慣れたものを持参すると安心です。
- [ ] 歯ブラシ、歯磨き粉、コップ
- [ ] シャンプー、リンス、ボディソープ
- [ ] フェイスタオル(3〜4枚)
- [ ] バスタオル(2枚)
- [ ] 電気シェーバー(男性の方)
- [ ] くし、ブラシ
- [ ] 保湿クリーム
□ 衛生用品
普段お使いのものを、日数分より多めに準備しましょう。
- [ ] リハビリパンツ、尿取りパッド
- [ ] ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
- [ ] マスク
□ その他(あると便利なもの)
- [ ] 暇つぶしになるもの(本、雑誌、編み物など)
- [ ] 好きな写真やお気に入りの小物
- [ ] 携帯電話、充電器
- [ ] 筆記用具
まとめ

ショートステイの荷造りは、ご本人にとってもご家族にとっても、少し特別な準備です。大変に感じるかもしれませんが、一つひとつリストを確認しながら進めれば、忘れ物を防ぐことができます。
何よりも大切なのは、ご本人が安心して快適に過ごせること。この記事のチェックリストが、その一助となれば幸いです。しっかりと準備を整えて、有意義なショートステイにしてくださいね。
お時間がない方は、介護保険外のサービスなど介護の専門家を上手に利用し、少しでもあなたのお時間を大切にしてくださいね。