「介護保険だけでは、どうしても手が足りない」「もっとその人らしい時間を過ごさせてあげたい」 そんな切実な想いから、自費介護サービス(保険外サービス)を検討される方が増えています。

横浜市青葉区には多くの事業所がありますが、自由度が高いからこそ「何を基準に選べばいいのか」と迷われるのも当然です。大切なご家族、そしてご自身の生活を守るために、後悔しないための3つの選定基準をお伝えします。

1. 「現場の場数」と「在宅の経験」があるか

まずは、実績です。どれほどの症例に向き合ってきたかという「経験値」は、何よりの安心材料になります。ウェブサイトにどれほど良い言葉が並んでいても、現場で培われた判断力に勝るものはありません。

もし、事業所自体が新しい場合は、担当するスタッフ個人の介護歴を確認してみてください。特に注目したいのは「在宅訪問」の経験です。施設勤務と在宅介護では、求められるスキルが大きく異なります。例えるなら「ポップスと演歌」ほど、リズムも作法も違うものです。ご自宅というプライベートな空間で、その場に合わせた柔軟な対応ができるか、ぜひ注目してみてください。

2. 「地域」や「行政」と正しく連携しているか

引用:横浜市「横浜型地域包括ケアの推進

自費介護サービスは、地域の助け合いを支える仕組みの一つです。 本来、介護の基本はまず「公的な支援(介護保険など)」を最大限に活用することです。もし地域ケアプラザ(地域包括支援センター)をご存じない方であれば、まずはそちらをご案内するのが、誠実な専門職のあり方だと私は考えます。

介護保険の枠組みを正しく理解し、ケアマネジャーやケアプラザと円滑に連携を図っているか。その上で、保険では賄いきれない「隙間」を埋める提案をしてくれるか。ご利用者様が損をしないよう、制度の活用を優先して説明してくれる事業所は、信頼に値します。

3. 地元の日常を知り、嘘のない「誠実な対話」ができるか

在宅介護は、予期せぬ出来事(イレギュラー)の連続です。その際、地域の土地勘があり、すぐに相談・連携できるネットワークを持っていることは、ご利用者様にとって大きな安心に繋がります。

また、対話の誠実さも見逃せません。料金体系の明瞭さはもちろん、報告・連絡・相談が適切かどうか。不安を抱えるご家族にとって「連絡が来ない時間」は大きな負担になります。連絡のスピードや言葉ひとつひとつに、相手を思いやる温かさがあるか。そこには、その事業所の「姿勢」が如実に表れます。

「自費介護」という特権を活かすために

「良い事業所」の定義は、お客様がその時に何を必要としているかで変わります。

例えば、単純なお部屋の片付けであれば「家事代行」で十分かもしれません。しかし、「認知症の母と対話しながら、ご本人の自尊心を守り、安全で清潔な環境を整えたい」という場合は、専門知識を持った「自費介護」が力を発揮します。

介護士の真の強みは「気づき」にあります。 掃除や料理の専門家はたくさんいますが、その作業の傍らで「今日はお顔色が優れないな」「歩き方がいつもと違うな」といった小さな変化に気づき、適切に対応できる。これこそが、自費介護を選ぶ最大のメリットであり、特権です。

すべては、お互いの信頼関係から始まります。 皆様が「この人なら」と思える味方に出会えるよう、この基準がお役に立てば幸いです。

文章:矢島正美

参考ページ

・介護保険外サービス「訪問自費介護(介護保険外)サービス