高齢者向け住宅は種類が多く、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
それぞれの住宅にどんな特徴があるのか、何が違うのか、わかりやすくまとめた比較表を使って解説します。
1. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 契約形態: 賃貸契約
- 特徴: 自立した生活ができる方向けの住宅です。安否確認や生活相談サービスが付いており、必要に応じて外部の介護サービスを利用します。
- 費用: 家賃や管理費に加え、生活支援サービス費、そして利用した分の介護サービス費が別途かかります。
- 人員配置: 日中は生活支援員が常駐し、夜間はオンコール体制が多いです。
2. 住宅型有料老人ホーム
- 契約形態: 利用権方式または賃貸方式
- 特徴: 食事提供や生活支援サービスがあることが一般的ですが、介護サービスは外部の事業者と個別に契約します。
- 費用: 入居一時金が必要な場合があり、月額利用料には家賃、食費、共益費などが含まれます。
- 人員配置: サ高住と同様、日中は生活支援員が常駐し、夜間はオンコール対応が一般的です。
3. グループホーム
- 契約形態: 利用契約
- 特徴: 認知症のある高齢者が、少人数(1ユニット5~9名)で共同生活を送りながら、専門的なケアを受けます。
- 費用: 家賃、食費、管理費に加えて、介護保険が適用された介護サービス費がかかります。
- 人員配置: 1ユニットに対して、常勤換算で2.5人以上の職員配置が義務付けられており、夜勤者もいます。
4. 介護型有料老人ホーム(特定施設)
- 契約形態: 利用権方式
- 特徴: 24時間体制で介護スタッフが常駐し、食事、入浴、排泄、リハビリなど、手厚い介護サービスが受けられます。
- 費用: 入居一時金と月額利用料がかかり、月額利用料には介護保険の自己負担分が含まれます。
- 人員配置: 24時間介護スタッフが常駐しています。
5. ホスピス型住宅(※)
- 契約形態: 施設によって異なり、利用権契約や賃貸契約など
- 特徴: 末期がんや重度の難病など、終末期医療や緩和ケアが必要な方向けの住宅です。医療・看護体制が充実しており、医師や薬剤師とも連携しています。併設のホスピス(訪問看護ステーションなど)と契約することで、24時間体制の専門的なケアを受けることができます。介護付き有料と違って、介護一体型ではありません。
- 費用: 生活費に加え、医療費や介護費がかかりますが、医療保険や介護保険が適用されます。
- 人員配置: 看護師と介護職員が24時間常駐しています。
※「ホスピス型住宅」は正式な名称ではありませんが、終末期ケアに特化した施設として最近増えてきています。その他、「ナーシングホーム」「医療特化型」など呼ばれています。
まとめ
高齢者住宅を選ぶ際は、ご本人の現在の健康状態や必要なサポート、そして将来の医療・介護のニーズを考慮することが大切です。
- 自立した生活を送りたいなら、サ高住や住宅型有料老人ホーム。
- 認知症の専門ケアを望むなら、グループホーム。
- 手厚い介護を希望するなら、介護型有料老人ホーム。
- 重い病気や終末期ケアが必要で一定条件を満たした方なら、ホスピス型住宅。
サ高住に入所したが、介護度や医療依存度が高くなった場合は、退所を求められる場合がございます。「もし、要介護5になった場合」などを想定し、あなたの何が不安なのかを明確にして、未来も想定して施設の検索をいましょう。なぜなら、サポートされるあなたも年を老いてゆくからです。
場合によっては、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)が適用する場合がございます。青葉区では、特養が比較的入りやすいエリアと言われているそうです。特養や老健、グループホームについて詳しく知りたい場合は、ケアプラザさんやケアマネジャーさんへ(介護申請が必要です)。その他、サ高住や有料については、ご自身で探す必要があります。
もし、より詳しい情報が必要な場合は、お気軽にご相談ください。

